働き方

【言語聴覚士1年目】自分らしく働くための3ステップ

1年目
言語聴覚士
  • 知識不足、勉強不足だから頑張らないと…
  • 早く独り立ちしたいけど、できるか不安。
  • これから何人も担当できるかな…

1年目の言語聴覚士さんは、頑張り方がわからず、ただがむしゃらに頑張って睡眠時間を削ったり、パワハラで病んでしまったりするケースがあります。

私は言語聴覚士を始めて10年ほど経ち、今では自分らしく働くことができるようになりました。しかし1年目の時は、上司からのキツイ言葉の繰り返しにより体調を崩して、半年足らずで退職した経験があります。

管理人
言語聴覚士

私と同じ失敗を繰り返さないように…

この記事では、1年目の言語聴覚士さんが自分らしく働くために、基本となる考えや方法を解説します。

この記事を読めば、心と体を健康に言語聴覚士として成長していく方法がわかります。

Contents
  1. 【ステップ0】「自分らしく働く」とは?
  2. 【ステップ1】無理をしない働き方を身につけよう!(目標目安:1〜2年目)
  3. 【ステップ2】1人分の仕事量ができるようになろう!(目標目安:1〜2年目)
  4. 【ステップ3】質を高めよう!(目標目安:1〜10年目)
  5. 職場によっては早めの転職も視野に!
  6. まとめ

【ステップ0】「自分らしく働く」とは?

ここでは、自分らしく働くことを「心身ともに健康で、業務後や休みは過ごし方を自由に選べる働き方」と考えます。

言語聴覚士は大変です。

専門職として専門知識・技術が必要だからです。

言語聴覚士1年目はもっと大変です。

  • 社会人(社会人経験がある人もいますが)
  • 職場の職員

としても初めての経験をしていくからです。

慣れないこと・初めてのことを多く経験する1年目は、それだけ大変に感じることも多くなります。

言語聴覚士は真面目な人が多いので、「頑張らなくては!」と思うはずです。

でも、無理は禁物です。

無理をして体調を崩すと、その後の人生は疾患と付き合う人生が待っています。

大切なことは「自分のペースで成長すること」。

他人と比べる必要はありません。

成長のしかたは、言語聴覚士の数だけあります。

1年目の言語聴覚士は自己犠牲の精神が必要?➡そんなことはありません。

言語聴覚士として「社会人」になったあなたは、自分で意思決定して行動する立場にあります。

自分の行動は自分で決められるのです。

しかし、就職先によって、「1年目は〇〇」といった風習があるところも。

働き方は就職先によって本当にそれぞれです。

自分に合った職場を選ぶことが、自分らしく働く働くことにつながりやすくなります。

1年目は急性期や回復期に就職しないと成長できない?➡どこにいても成長できます。

どんな場所でも、成長していくことは可能です。

成長する能力が違うだけです。

もし、学びたい分野が決まっている場合は、その分野が少しでも経験できる就職先が良いと思います。

学びたい分野と関わることができないと、そもそも経験することができないからです。

1年目から学会発表に挑戦したいけど…➡大丈夫です

1年目から学会発表を目指すことも可能です。実際、私の同級生には1年目で学会発表をしている人がいました。研究テーマが決まっていたりすると、1年目から学会発表をしていくこともできます。

家庭があって「仕事おわり」や「休日」は時間が取れない➡やっていけます。

残業をしない働き方ができる就職先もあります。

私が現在勤めている医療機関は、1年目のセラピストが定時に帰宅しています。

だからといって、成長できないわけではありません。

症例検討会(業務時間内に実施)もありますし、学会発表しているセラピストもいます。

就職先によって、働き方は本当に様々です。

自分に合った職場を選ぶことは、働きやすさにつながります。

【ステップ1】無理をしない働き方を身につけよう!(目標目安:1〜2年目)

無理をしない働き方とは、ここでは「心と体が健康で仕事ができる働き方」と考えます。

健康を維持することは、当たり前のようで、実は当たり前ではありません。

働きはじめると、

  • 気の合わない人とチームになる
  • だんだん任される仕事が増える
  • ノルマがある

こんなことがあるからです。

私の周りにはこれまで、

  • 突発性難聴
  • めまい、耳鳴り
  • 精神疾患
  • 持病の悪化

などに悩んでいる同僚がいました。

健康を維持して働くことは、意外と難しいことなのです。

仕事の量と難易度を調整しよう➡報連相で先輩上司に自分の状況を知ってもらう

無理をしないで働くには、

  • 仕事の難易度が合っている
  • 仕事の量が合っている

この2つが必要です。

1年目は自分でできる仕事が限られているので、先輩上司に調整してもらう必要があります。

そこで、社会人のスキルとしてあげられるのが報連相(報告・連絡・相談)です。

報連相は、患者さまのことについても行いますが、自分の状況についても日頃から伝えるようにすると、仕事を調整してもらいやすくなります。

例えば

  • 仕事にどれくらい時間がかかっているか
  • 困っていること
  • 慣れてきたこと

このようなことを日頃から伝えていると、先輩上司も任せる仕事が選びやすくなります。

人間関係で悩んでいる➡大切なのは、無理をしない

人間関係は退職理由の上位になるものです。

それだけ、職場で良い人間関係をつくることは難しいと言えます。

特に、1年目の言語聴覚士にとっては人間関係が大切です。

仕事で独り立ちするために、教育・指導を受ける時間が長いからです。

よく関わる人とあまりに相性が悪い時は、周りに相談しましょう。

怒られてばかりなのは自分ができないからですよね?➡はじめからできる人はいません。パワハラを受けていませんか?

良い人間関係をつくろうとしても、そもそも難しい人もいます。

言語聴覚士である前に、人として、社会人として疑問に思う人がいるのも事実です。

そういう場合は無理をせず、周りに相談をしたり、転職も視野入れると良いかもしれません。

【ステップ2】1人分の仕事量ができるようになろう!(目標目安:1〜2年目)

無理をしない働き方が身についたら、次は1人分の仕事量がこなせるようになるとさらに働きやすくなります。

自信がついて、周りからも認められるようになるからです。

  • 実施単位数
  • 担当人数

目安は、上の2つが先輩の言語聴覚士と同じくらいになってくることです。

残業には注意が必要になります。

できる仕事が増えると、任される仕事も増えてくるからです。

仕事にとりかかる前に、スケジュール管理

仕事が多くできるようになるポイントは、大切なものからやることです。

仕事に優先順位をつけて、大切な仕事からやるようにしましょう。

最小の労力で最大の効果:業務効率化

仕事に優先順位がついたら、あとは早く仕事ができるかどうかです。

業務効率を上げる方法は、他の記事でも紹介しています。

【言語聴覚士】定時で帰れるようになる3ステップ

【ステップ3】質を高めよう!(目標目安:1〜10年目)

1人分の仕事量がこなせるようになったら、次は仕事の質を上げる段階です。

仕事に慣れてくると、徐々に任される仕事も増えて余裕がなかなか生まれないと感じる人も多いと思います。

「いまは仕事をこなすのにいっぱいだ」という人は、無理に質を高めようとしなくても大丈夫です。

自分のリハビリに物足りなさを感じるようになったら、質を高める時かもしれません。

私の場合、臨床に余裕を持って取り組めるようになってから、言語聴覚士が楽しいと思えるようになりました。

それまでは言語聴覚士を通して「嬉しいこと」や「やりがい」を感じることはあったものの、日々の仕事では「大変」と感じることが圧倒的に多かったです。

言語聴覚士としての質を高める方法

言語聴覚士として、専門領域の質を高める方法は

  • 学会への参加・発表
  • 症例発表
  • 勉強会参加
  • 文献購読

などがあります。

業務の質を高める方法

業務の質は、

  • 資料作成(文章・デザインなど)
  • プレゼン
  • コミュニケーション
  • 動画作成

などを高めることで自分の評価につながります。

自分がやっている仕事の成果をわかりやすく相手に伝える力をつけられると、自分のことを認めてもらえて、職場での働きやすさにつながっていきます。

職場によっては早めの転職も視野に!

一生懸命頑張っても、

  • 働きづらい
  • 職場に行きたくない
  • ストレスが大きい

そんな時、原因は職場にあるかもしれません。

心身の調子を崩す前に対策をおすすめします。

1年目でも転職を考えたい職場の特徴

1年目
言語聴覚士
  • 1年目でも転職していいの?
  • まずは3年目頑張ってみよう

と思っている人もいると思います。

このような場合は、1年目でも転職を考えて良いです。

  1. サービス残業が日常化
  2. ハラスメントがある
  3. 有給が取れない(取りにくい)
  4. 理不尽な指示が日常的

もし、ストレスや疲労で体調を崩しはじめている場合は、まず体調を整えることが優先です。

1年目で転職ってできるの?➡できます。

職場が原因の場合は、転職を考えると良いです。

まず3年は同じ職場で働こうと考えている人も多いと思います。

一方、身体を崩してまでその考えをもつ必要はありません。

身体を崩したあとに待っているのは、疾患をとともにする生活だからです。

STが向いていないかも。そんな時は?➡天職を見つける方法

そもそも、言語聴覚士が向いていないのでは?

と感じている人もいるのではないでしょうか。

言語聴覚士になって転職したことがない場合は、まず言語聴覚士として他の職場への転職を考えても良いかもしれません。

職場によって、働き方は本当に様々だからです。

  • 摂食嚥下
  • 失語・高次脳機能
  • 聴覚
  • 小児

といった分野が変われば仕事内容は変わります。

  • 急性期
  • 回復期
  • 慢性期

と、同じ分野でも関わる時期が変われば働き方も変わります。

また、自分が経験した職場と似たようなところでも、職場が変われば働き方が違うものです。

もちろん、言語聴覚士を辞めて他の職種への転職をするのもアリです。

まとめ

自分らしい働き方は

「心身ともに健康で、業務後や休みは過ごし方を自由に選べる働き方」

と考えます。

自分らしく働く方法は

  1. 無理せず働く
  2. 1人分の仕事量ができるようになる
  3. 質を高める

の3ステップで考えると良いと思います。

そのためには、

  • 報連相
  • スケジュール管理
  • 業務効率化

を心がけると良い仕事につながります。

  • サービス残業が日常化
  • パワハラが横行

している職場は、転職を考えると良いです。