「仕事から帰るとそのままベッドで寝てしまう」「仕事で疲れて夕食を作る気力がない」そんなことはありませんか?
自分が望まない無理な働き方は、長期的な体調不良や、心身の状態によっては働けなくなってしまうリスクがあります。
私は言語聴覚士になった1年目、仕事でストレスをかかえて半年ほどで退職することになり、その後、転職して働き方が変わったことで無理なく働くことができるようになりました。
無理な働き方につながりやすいのは、業務時間以外にも仕事をしなければならない働き方です。
この記事を読むと、自分の働き方を見直すことができます。
仕事がキツイと感じている方、働き方の改善が必要かどうか知りたい方は、ぜひ記事を活用してください。
無理な働き方につながりやすいのは、時間外にも仕事がある状態
体調不良につながりやすい無理な働き方は、業務の時間以外にも仕事がある状態です。
職場によっては無理な働き方が当たり前とされていることがあります。
そのような場合、1年目の言語聴覚士さんがそれに違和感を持つことは難しいことです。
もちろん、自分が望んでやっているのであれば良いかもしれません。
しかし、新人だから仕方がない、自己研鑽のため皆がやっているという考えは危険です。
経験が浅いSTさんは学ぶことが多いかもしれませんが、体調を崩すほど無理をしてしまえば仕事も休まなければなりません。
それでは本末転倒です。
なにより、自分の人生・生活を幸せに送るため自身の身体をいたわってこそ、良い仕事ができるものです。
心身の良い状態を保つことは、生活の質を高めて自分のやりたいことができたり、フレッシュな状態で仕事に向かうことができて、その結果良い仕事にもつながります。
働き始めて間もない1年目のSTさんは、こんな働き方をしていませんか?
- 残業が多い
- 休憩時間が十分にとれない
- 朝早く出勤して仕事をする
- 家に帰っても仕事がある
- 休日に仕事をする
このような働き方は、体調不良につながるリスクがあります。
残業が多い
リハビリを実施する他にも、カルテ・書類作成・訓練教材の作成など、STには色々な仕事があります。
1年目の場合は日々の仕事(訓練プログラムの立案やカルテを考えること)も一つ一つが大変に感じることがあるかもしれません。また、教育担当の先輩へ相談したりすると、時間がかかります。
すると定時になっても仕事が残ってしまうことが出てくるかもしれません。
残業をする頻度や時間が多い場合は、少しずつ疲労が溜まっていき、最終的には体調を崩す原因になっていきます。
残業は度を超えると命を落とすリスクまであるのです。
そこまでではなくても、多い残業は健康に悪影響を与えます。
残業は1日仕事をしたあとにするため、疲れていてミスが起きやすく、効率もよくありません。
残業が日常になっている方は要注意です。
休憩時間が十分にとれない
STは食事評価など、お昼の時間に仕事があることも少なくありません。
そんな時はお昼休憩の時間を削って仕事をしていないでしょうか。
STは高い集中力を必要とする職業です。
休憩をしっかり取らずに働いていると、疲れてミスが起きやすく、ミスをすることで更に仕事が増えたり、良い仕事につながりません。
休憩をすることで1日をトータルして考えるとパフォーマンスも上がります。
朝早くに出勤して仕事をする
スケジュール管理をしながら朝早く出勤するスタイルをとっている方もいます。
朝の仕事は夕方の残業に比べて、ネガティブな印象が少ないかもしれません。
しかし、早朝の出勤は睡眠時間が少なくなりがちです。
私は1年目の頃、一番に早く職場へ行って仕事をするタイプでした。
それは望んでやっていたのではなく、以前の私は時間内に終わらないために仕方なく朝早く行って仕事をしていたのです。
すると日中も眠くなることがあり、夕方にはかなり疲れが出てしまっていました。
朝にも仕事をやらなければいけない状態は要注意です。
家に帰っても仕事がある
STには、訓練プログラムの立案、訓練教材作成、症例発表の資料作成など、家でできるものもあります。
気になることを自ら調べたり、自己研鑽をすることはSTの成長につながります。
しかし、仕事でやらなければいけないことを家に持ち帰ると、心身を休めたり、プライベートの時間をとれなくなってしまいます。
1日の中で、働く時間・寝る時間・生活の時間(食事や風呂など)をのぞくと、自分が過ごす時間は多くありません。
その時間をどのように使いたいか、それを自分が決められる働き方が心身の健康につながります。
休日に仕事をする
休日は比較的ゆっくりと時間が取りやすいかもしれません。
しかし、仕事を休日にやると心身のリフレッシュがとりにくく、ワークライフバランスが偏ってQOLが低下してしまいます。
心身が良い状態で自分が望んで自己研鑽する場合は良いですが、休日に自分の身体をいたわる時間をつくることも大切です。
働き方を改善する方法
働き方を見直し、改善することはできます。
今すぐにできることから、時間が必要なこともあります。
改善する方法は
- 今の職場で見直す
- 転職をする
の二つです。
今の職場で働き方を見直す
今の職場で働き方を見直すには、
- 自分でできること
- だれかに相談が必要なこと
があります。
自分でできることは、スケジュール管理などを行い業務効率を上げることです。
業務効率を上げようと意識を変えることは今すぐにできます。
実際に改善するまでには時間がかかるかもしれません。
また、そもそも今の自分には仕事量が多すぎる場合があります。
その場合は先輩や上司への相談を考える必要があるかもしれません。
転職をする
今の職場で改善が難しい場合は、転職をすることも選択肢のひとつです。
1年目の言語聴覚士さんは、1年目では転職できないのでは?
と思う方もいるかもしれません。
私は、1年目で転職をしました。
そして、転職をしたことで職場環境が改善し、本当によかったと思っています。
転職活動をすることはすぐにできますし、次の内定が決まってから退職をすることもできます。
替えがきかない自分を大切に
この記事では、仕事で体調を崩すリスクのある働き方を紹介しました。
当てはまることがあった方は働き方の見直しを検討しても良いかもしれません。
体調を崩してからでは遅いことがあります。
風邪を引いて数日で治るものであれば良いかもしれません。
しかし、患った疾患によってはその後の人生、ずっと付き合っていかなければならなくなります。
仕事によるストレスや疲れによる免疫力低下は、様々な疾患に繋がるリスクがあります。
私の周りではこれまで、うつ病、適応障害、耳鳴り、突発性難聴、持病の悪化、などを患っている同僚がいました。
全員が働き方に問題があったかどうかはわかりませんが、無理な働き方はそれらにつながるリスクがあるということです。
それを知っていることは、仕事をする上で、必ずあなたの役に立つと思います。
なぜなら、仕事を休んでもあなたの仕事をかわってくれる人がいますが、あなた自身はかわりがいない大切な存在なのですから。
そして注意したいことは、多くの場合、体調を崩してはじめて自分は無理をしていたのだと気づくことです。
無理をしてはいけないとわかっていても、いま自分が無理をしているかどうかを認識することは難しいです。
実際に私も、STになって間もない頃は定期的に体調を崩していました。
その経験から、いまでは自分の体調管理ができるようになり、数年間体調を崩さず働くことができています。
この記事を読んでいただいた方には、自分が体調を崩さなくても体調管理ができるようになってもらえたら嬉しいです。