- 先輩からのフィードバックがつらい
- 毎日のように怒られる
- 帰るのは遅いけど、残業はつけられない
ブラックな職場で働いていると、身体を崩し、精神も病んでしまいます。
辞めてしまいたいくらい、心や体がつらい状態が続くようであれば、その職場を離れる時です。
つらくて苦しくて、出口のないトンネルのように感じても、抜け出すことはできます。
この記事を読むと、ブラックな職場から離れる方法がわかります。
ブラックな職場とは
- 自分の職場はブラックなのかな?
- それとも、自分が「できない」「甘い」だけ?
このような思いに悩んでいる人はいませんか?
言語聴覚士としてスタートしたばかりの1年目、つらい・苦しいと感じても、経験がない分、泣き寝入りしやすくなります。
あなたがブラックと感じたら、その職場はブラックです。
厚生労働省のページでは、ブラック企業についてこのように説明されています。
厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す、② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い、③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う、などと言われています。
引用元:厚生労働省『「ブラック企業」ってどんな会社なの?』
例えば、このような特徴が挙げられるといえます。
- 長時間の残業
- サービス残業
- 給料があまりに安い
- 理不尽な指示をされる
- 人格を否定されるような言葉をかけられる
- ネガティブなことばかりを長時間フィードバック
- 聞いてツライと感じる言葉をかけられる
- 有給がとれない
問題は、つらい・苦しい環境にいても、ある程度は頑張ればこなせてしまう点です。しかし、その環境は確実に心と体を蝕んでいきます。
働く環境によって、あなたの心と体の健康に支障がでているのであれば、退職を考えるのに十分な理由になります。
自分の働く環境がブラックだと早く気づけたのであれば、健康なうちに退職を検討することをおすすめします。
大切なことは、一般的にブラックと言われる環境かどうかよりも、あなたがのびのびと働けているかどうかです。
ブラックな職場は今すぐに辞めて良い➡自分を大切に。心と体が崩れる前に行動を!
- 1年目で辞めたら、転職先がないのでは?
- まず3年は働かなくてはいけないんだよね?
そんなことはありません。転職先もあります。
避ける必要があるのは、あなたの人生にとって替えがきかない、あなた自身の心と体の健康を崩してしまうことです。
私も先輩上司からのきつい言葉や、いま振り返ると理不尽な教育方法で精神的に病んでしまい、1年目に退職・転職をした経験があります。
その時も「1年目で退職した自分を雇ってくれるかな?」と不安を抱えていました。
実際は、転職先がないどころか、ありがたいことに見学をさせていただいた場所の複数から選ばせていただきました。
言語聴覚士は現在、需要に対して有資格者が少ないこともあり「転職先が見つからない」という状況におちいる可能性は低いです。
自分が初めての職場で経験したこと、つらい思いをしたこと、これから言語聴覚士として再スタートをしたいことなどを、正しく説明すれば大丈夫です。
むしろ、あなたのことを理解してくれない転職先に入るべきではありません。
いまでは、第二新卒という言葉が一般化するほど、早い段階での転職もされるようになっています。
また、転職先を決めてから退職することも十分可能です。
行動が人生を変える!退職方法
できることなら、荒波を立てずに退職したいと誰もが考えると思います。
退職する手順はこのようになります。
- 退職の意思を伝える
- 手続きをする
- 引き継ぎをする
退職の意思を伝える時期
①退職の意思を伝える時期は、1ヶ月以上前までとしているところが多いようです。就業規則で職場によって決められています。
難しい時は、2周間前までに伝えていれば、法律上辞められるようです。
引き止められることも
退職の意思を伝えると、引き止められることも多いと思います。
そんな時は、強い意思があることを伝えることが大切です。
引き止められる理由
- そんなようじゃ他の職場でもやっていけない
- 周りに迷惑がかかる
- 今辞めたら就職先がない
- 経歴に傷がつく
- 診断書を見せろ(体調不良を伝えた場合)
引き止められたとき、その言葉はあなたを思ってかけられているとは限りません。
例えば、職場のマンパワーが減ったり、上司自身の評価が下がることを気にしていたりすることもあります。つまり、相手は自分のことしか考えていない場合もあるのです。
つらくて苦しくて困っている中、勇気を持って言いづらい退職を伝えるのですから、そんな状況のあなたを本当に想ってかけている言葉かどうか、聞いたらわかります。
引き止められた時は、退職の強い意志を持っていることを伝えると良いです。場合によっては次の就職先が決まっている(決まっていなくても)ように伝えるのもひとつの手です。
【退職代行】➡あなたの心の負担を減らし、辞められるサービス
上司が怖くてなかなか退職を切り出せなかったり、勇気を出して伝えても受け入れてもらえない場合に使えるサービスがあります。
退職代行です。
退職代行は、退職の意思を伝えるところから、全ての手続きを「代行」してくれるサービスです。
もう、言語聴覚士はいいかも。そんな時は⋯
もう、ブラックな職場では働きたくない。
それどころか、言語聴覚士はもうやめようか。
そもそも、働く気力がない。
そんな時は休んで下さい。
心と体が充電できたらまた考えれば良いです。
そして、1つだけ言わせてください。
本当のSTの世界は、素晴らしいです。
この言葉は、私がかつて言語聴覚士1年目、4ヶ月で退職した時にかけてもらった言葉です。
その時は半信半疑でしたが、この言葉があったから、私はもう一度言語聴覚士として働こうと決めました。
そして10年ほど経った今、あの言葉は本当かもしれない、と思っています。
もし、同じような状況でつらい思いをしている、未来ある言語聴覚士さんがいるなら、今度は私が伝える番だと(勝手に)思っています。
1つ目の職場でつまづいて、苦しんでいる言語聴覚士さん、一度休んでも良いです。もう一度、職場をかえて新たなスタートを切ってみませんか?
今はまだ出口のない長いトンネルのように感じていても、この記事を読んだ今、そこから抜け出せるチャンスです!
抜け出せるのは、他の誰でもない、あなた自身が行動した時です。
もう二度とブラックな職場を選びたくない!転職の成功率を上げる方法
転職の成功率を上げるには、内部事情をできるだけ知ったうえで入職することがポイントです。
私はこの方法で働きやすい職場選びに成功しました。
そのために有益なのは、
- 実際に働いている人に聞く
- 求人の詳細を知る
この2つです。
実際に働いている人に聞く
実際に働いている人からの情報は、どんな求人よりも確実です。
他では知ることのできない有益な情報を聞くことができます。
- どんな同僚・先輩・上司がいるか(特にST)
- 仕事の内容
- 1日の流れ
- 実際の残業時間
- 勉強会や症例検討の頻度
- 有給の取りやすさ
- サービス残業があるか
- 人間関係
- 患者・利用者層(年齢や疾患など)
知り合いが働いている場所を転職先の候補として考えることは、ブラックな職場を選ばないための最短ルートです。
気をつけたいことは、情報を聞かせてもらう相手に失礼のないようにすることです。
自分の職場について、詳細を教えるのに抵抗がある人もいます。
自分が今困っていて、就職先を探したいことを伝えて協力してもらえるか確認したり、無理に教えたくないことまで聞かない姿勢で尋ねるようにするのも良いと思います。
求人の詳細を知る
知り合いから聞きにくいことや聞けないことは、求人情報から情報収集します。
頼りにさせてもらう知り合いがいない場合もそうです。
有益なのは、転職エージェントからの情報です。
転職エージェントとは、「転職を希望する人」と「人材を探している企業」をマッチングするサービスです。
アドバイザーに相談できる特徴があります。
求人情報に載っていない内部情報を教えてくれることも多く、ブラックな求人を避けやすくなります。
また、無料で利用できます。
情報収集したいだけ、という段階ならそれを伝えれば、「豊富な求人情報を見るだけ」という使い方もできます。
ブラックな職場を経験したことで、「こんな職場は働きたくない」という思いや、逆に「働くならこんな職場が良い」という希望が、はじめての就活の時よりもはっきりしているのではないでしょうか。
それは、ブラックな職場で得た経験が、自分の強みになっている証です。その経験が、自分に合った職場選びの助けになっているのです。
まとめ:ブラックな職場は早く辞めましょう
ブラックな職場は
- 心と体の健康が崩れる
- その後の人生は疾患と付き合っていく生活が待っている
- 何より、今の生活がつらい
本当にメリットがありません。
職場があなたの人生を幸せにしてくれるわけではありません。
ブラックな職場にいる人は、今すぐに退職を検討して良いです。
職場がブラック過ぎて、退職を認めてもらえるかわからない、退職を切り出すことすら困難な場合は退職代行サービスも利用できます。
転職でブラックな職場を選びたくない時は、
- 実際に働いている人に聞く
- 求人の詳細を知る
ことが大切です。
すぐの転職が難しい人は、ひとまず転職サイトにしておくだけでも、そのまま過ごすよりも全然違います。
お休みするのもありです。
今の状況から抜け出したいけど、辞めるのはハードルが高い。
そんな時は、お休みするのも良いです。
心や体がつらい状態なのであれば、1日でもお休みをして休息することも、ひとつの方法です。
あなたの心や体が壊れる前に、自分自身をいたわってください。